top of page

​災害時のペット同行避難について

近年相次ぐ大災害の教訓とペット飼育者の意識の高まりから、環境省は「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を策定しました。この中で飼い主がペットと同行避難することは動物愛護の観点のみならず、放浪動物による人への危害防止や生活環境保全の観点からも必要な措置であるとして、飼い主の役割として定義づけています。 https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506/ippan.pdf
あなたは避難所の場所を把握されておられますか?ペットとの避難を想定して日頃から備えておられますか?
​災害はいつ何処で起こるかわかりません。大切な家族の命を守ってあげられるのは飼い主のあなただけです。
このコーナーではペット同行避難の要点をいくつかあげてあります。
1.先ずは自身の身の安全を!
飼い主さんが無事でいなければペットの命を守ることはできません。
ペットの防災の基本は飼い主さんが責任を持って対応するということです。
2.同行避難の意義
ペットと一緒に避難することで、人とペットの安全を同時に確保でき、双方の精神的安定につながります。
またおいてけぼりにされたペットが人に危害を加えたり伝染病を蔓延することも防げます。
3.同行避難のルール
​同行避難とは、災害時発生時に飼い主さんが飼育しているペットともに安全に避難所まで避難することを意味します。大勢の人が避難している避難所において、ペットとずっと一緒に居られることを意味するものではありません。各々の避難所には地域の皆さんと行政および関係機関が定めた避難所運営マニュアルがありますので、必ずそのルールに従ってください。
4.絶対に同行避難?
自宅がペットを置いておいても安全な状態であり、飼い主さんが定期的に世話をしに戻れるのであれば、ペットにとってもストレスの多い避難所にはあえて連れて行かないという選択肢もあります。ただしその場合には、ペットの毎日の食事と健康管理が出来ること、逃走したりしないようにしっかりと管理できることが前提となります。
5.日頃からの心構え
・いざという時どこの避難所に避難するのか、その避難所ではペットの同行避難を受け入れてくれるのかどうか。事前に確認することはもちろん、地域コミュニケーションを図るためにも町内会や避難訓練などには積極的に参加しましょう。
・ペットが逃げてしまったりしたときのために迷子札、マイクロチップなどを活用して身元が解るようにしておきましょう。
・避難所で他の方やペットに迷惑をかけないように、日頃から飼い主さんがしっかり健康管理としつけを行ってください。
・ペット用防災品の備蓄をしましょう。

    必ず備えておきたいもの

    フード(特に特別食など)、水、食器    

    ペットの常備薬

    トイレ用品(ペットシーツ、猫砂など)

    首輪、ハーネス、リード

    既往歴やワクチン接種歴の記載された健康手帳や証明書

    入り慣れているクレートやキャリーバッグ、スリングなど。

6.災害発生時の自助と共助

災害発生時に人々が求められる対応として、自らが自身・財産を守る「自助」、地域の人と人の助け合いである「共助」、そして公的機関による安全確保の「公助」があります。ただし、公的な支援が被災地域に充分に行き届くまでには時間がかかります。その際に求められるのは「自助」と「共助」であって、それは被災したペットにおいても同じです。どうぞ日頃から小さな家族を守るため、そして何よりご自身を守るための防災意識をお持ちになっていざという時に充分に備えられてください。

bottom of page